皆様こんにちは
今日は畳床について
これまでも記事に書いた事がありますが「畳表や畳床って種類が色々あるの?」や「良いい草は何が違うの?」などなど
これまでお客様はもちろんあまり詳しく説明する畳屋さんもいなかった事で一般的にあまり知られていないのが現状です。
本来一番いいのは畳のプロ(畳屋)に聞く事がいいのですが安さ追及などにより良い畳表、床について知識を持ち得ていない畳屋さんも少なくないと聞きます。
そこで本日は畳床に関する豆知識を!!
畳床の種類について
〈ワラ床〉
昔は多く使われていたワラ床ですが文字通りワラを大量に敷き詰め縫い固めたような物です。
ワラを多く使っているかで品質が変わり、多く使っている床は大変重く耐久性があり十数年使っているものでも
割としっかりしているものがあるくらいです。
逆にワラが少ないと数年後にはペコペコと沈んだ部分が発生する事もあります。
ワラが多く使われしっかりしている良い床は硬いイメージをしてしまいますが、クッション性が高く湿気も程よく吸ってくれるので快適な空間を作る事ができます。
ただ最近はワラ床の生産も少なくなってきています。
〈建材床〉
ワラは使われず木質ボードと断熱材(発泡材)で作られた床
ワラより硬い木質ボードや発泡材が使われているのでワラ床に比べ足当たり、寝心地はワラ床に負けてしまいますが、その辺をカバーした「クッション付き建材床」などもあるので状況に応じた選択ができると思います。
現在主流は建材床に変わりつつあります。
また床の厚みにも種類があり、「約50ミリ」もしくは「55ミリ」程度の厚さが一般的な厚みになります、ただここ数年薄い(30ミリ以下)床が使われている事が多いようです。
普段の生活の中で畳の厚みまで気にする方は少ないのかもしれませんが一度確認する事をお奨めします。
ここ数年新築で建て売りされている住宅には薄い床を使われている傾向があり、住宅を買ってから通常の厚さの畳に戻す事は容易ではありません、床板を再度作り直す必要があり大幅なリフォームをする事になります。
1番目が約30mm、2番目が約55mm、3番目が約50mm
通常畳床として使用されるのは主に55mm(2寸仕上がり)ですが、住宅やお部屋により様々あります。
厚みが薄い床が使われているとどのような事が起こるのか?
住宅購入後、入居してから数年後に畳が「日焼けしたなぁ」「食べ物や飲み物をこぼしてシミができちゃったなぁ」と予期せぬ出来事などで畳表の交換が必要になった場合
薄い床では表替えが出来ない場合もあります、さらに品質の良い畳表は尚更使う事が難しくなってしまいます。
畳表を取り替える場合ある程度の力で畳表を引っ張り、引っ張った状態で床に縫い付ける必要があります、薄い床を使い引っ張った状態のまま畳表を縫い付けてしまうと床が反ってしまい元に戻らず畳として使えなくなる為、最悪の場合依頼を断られる可能性もあります。
このような事は一般的に知られていません、さらに言えば住宅購入時に説明されないまま購入をしてしまう方が大半だと思っています。
入居数年後、「良質の畳に変えたくなるかもしれない」と言う事も頭の片隅に置き、購入する住宅に和室(畳)がある場合はこれらの事を思い出し、購入後に後悔しない為の一つの情報だと思ってもらえると幸いです。
本日は畳床について書きましたが次回は畳表の種類や豆知識を書きたいと思います。
畳床に関して疑問質問などありましたら 井坂畳店までご連絡よろしくお願いします。
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